IP-PBXの実用試験がほぼ大詰めになってきた。
“Everywhere in the World”(世界中のどこでも)というキャッチフレーズは、弊社tciskFACTORYの根幹にあるものであるが、これが意味することは、近い将来の我々の理想形であると確信している。語弊を恐れず言うと、つまり近未来の先進社会人の一部は、衣食住する場所のプライオリティ(=利便性の良さ)を選ぶことなく、ビジネスが営る形態を目指しているのであろうということだ。
つまり、仕事のフィールドを東京や大阪にこだわる必要はないということだ。世界規模で言うとつまり、東京に居ようが、香港であろうが、NYであろうが、とかくビジネスに関して、居場所のブランドは大きな意味を成さないということだ。
これはすなわち、大きく言えば企業の融通性であるが、SOHOのコンセプトと合い通じるものでもある。不景気な社会経済と共に、日本国内でもバーチャルオフィスの需要が伸びているが、何れにしても時間掛けて電車に乗って会社出勤する意味や効用についてが見直されているからこそであると思う。
IP-PBXは、インターネット上ででIP電話による内線電話網を構築するPBXのことであるが、これは上記の理想形を、ローコストにて見事に解決するソリューションである。
数日前、日本国内のインターネット電話番号である050を、電話番号として認めないという、旧態然とした大手通販会社K社と話をする機会があり、「日本は、ネットで商売をする企業ですら、未だこの有様か・・・」と落胆したことが契機となったのだが、この度、日本国内のローカルダイヤルとして、大阪06の電話番号(DID)を取得してIP-PBXへ流しこんでみた。お世話になっている台湾の会社担当者からのご指南にて、アメリカのDIDディストリビュータより06番号を取得してみたのだ。
日本国内でもDID番号(東京03、神奈川045、大阪06、それ以外に011/022/045/052/092/050など)を取得できる会社があるのはあるが、ランニングコストが余りにも高額(2,000円/月~)で、正直言ってコストカットの意味は皆無だ。やはりここは、海外のDID会社を選ぶのが賢明といえる。海外のディストリビュータからだと、現状は東京03、神奈川045、大阪06から始まる電話番号しかないが、まぁそれで十分だ。
この度、大阪06を市外局番とする電話番号を取得して、私事務所に設置するIP-PBXのトランク内に転送するよう設定を行なってみた。これで、日本国内の弊社の代表番号は”06″で始まる大阪の電話番号へと変身を遂げたのだ!
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