コンピュータに悪意を持って侵入・攻撃するような不正なソフトウェア類は、一般的に「ウイルス」と呼ばれることが多いが、正確にはそういったものの総称を「マルウェア」という。
マルウェア(Malware)をWikipediaで調べてみると、『不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称である。マルウェアの例としては、ウイルス、バックドア、キーロガー、トロイの木馬、WordやExcelのマクロウイルス、(中略)スパイウェア、悪質なアドウェア、ミスリーディングアプリケーションなどがある。』とされている。
パソコンがウイルスに感染する原因のほとんどがインターネットから、ということは周知のことだと思うが、今やそうでもなくなってきた。ネットに繋げていないコンピュータですらウイルスを拡散する可能性があるというのだ!
最近のノートPC類は、マイクとスピーカを備えたものがほとんどだ。専門家によると、このビルトインのマイクとスピーカで、マルウェアを拡散させるソフトのプロトタイプを開発することができたとのことだ。
あるローカルPCで、人間には聞こえない高周波の信号音を発信し、それを受信した別のPCもそれを繰り返して、どんどん増幅させていくという。このマルウェアは「エア・ギャップ」と称されているようだが、実際にLenovo T400というノートPCにてテストを行ったところ、この信号音は19.7mの距離まで有効であったようだ。マイクとスピーカがPCに付いていることなんてごく当然になっているだけに、よくよく考えてみれば、さもありなん的な話。「慣れが盲点」とはこのことかもしれない。
ま、あまり過敏になりすぎるのもどうかと思うが、今や「ネットに繋げてないからウイルス感染の心配はなし」とも言えなくなってきた。。。
Ref. : Malware jumps ‘air gap’ between non-networked devices / CNET
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