日米を比べて感じるギャップについてーSOHO

残念ながら日本は、IT周りの環境や認識が、アメリカに比べてかなり後進している。私の目測では、少なくとも3年、ものによっては8年くらい遅れているような気がする。
「こんなに便利なのに!!!」、「どうしてこれが普及しないの???」といった、歯痒い思いをすることも度々。・・・原因のほとんどは、日本国内大手企業の利権や既得権益のためである。

しかし、ことIT絡みについては当然ながらボーダレスであり、能動的に情報を得ようとすれば情報はドンドンと入ってくる。いくらでも知ることができる案件が少なくない。結果、「知っている人は知っている」、そして「知らない人は全然知らない」と、二分化されてしまう。
国内民放局の地上波TVが情報摂取の大半である方であれば、正直、世界の動向や潮流について、かなり偏って、遅れた知識しか得ることができていないということについては、否めない事実であろう。

民法TV番組が悪いと言っているわけではない。また、アメリカを全肯定しているわけでもない。当然ながら、日本にも素晴らしいものがたくさんある。でも、IT絡みについて言えば、先を行くアメリカの情勢や動向を観察して、お手本にし、良い物事は取り入れるという姿勢は重要だと思う。いわゆる「導入事例」とか「実績」である。皮肉かもしれないが、日本の企業人が最も気にすることであろう。

アメリカは、もう何年も前よりSOHOビジネスが普及し、今ではごく一般化している。SOHOとは、Small Office/Home Office(スモールオフィス・ホームオフィス)のことで、パソコンとネットワークを利用して、郊外の小さな事務所や自宅などを事業所とし活動する業務形態のこと、あるいは、そのような事業所のことである。事業経営者のみならず、一般のサラリーマンであっても、毎日会社に出勤せず、会議などの必要な時以外、普段は自宅でSOHOビジネスの方がどんどん増えており、もはや今では、それがステイタスであるようになってきた。”I’m working at home.”という、特権ステイタスである。

広大な面積のアメリカ国内で、ビジネスにSOHOが取り入れられるのは当然の流れであろう。日本は狭いし、交通事情も至便なので、認識の差が出るのは当たり前なのだが、だからといって毎日長時間、電車やバスに乗って往復を繰り返す意味があるものと、そうでもないものがあるはずだ。したがって、いずれはSOHOが受け入れられるようになるだろう。

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