ネット環境を充実させるため、先日ネット環境をNTTひかりへと変更したのだが、そのついでにNTTひかり電話を取得した。NTTなので居住地域の市外局番が付与されるわけで、私は神戸078の電話番号である。
ファイバー宅内引込工事も無事終了し、NTTひかり専用の一体型ONUが事務所片隅に設置された。私はPR-400KIというタイプのものであるが、一体型は他にもRV-440KIなどがある。これらの機種は、アナログ電話用のポートが2つ付いているのだが、実はIP電話も設定すれば5台接続することができる。ただし、あくまでLAN環境で使用するのみであり、使用する範囲が限定される。宅内で使用するWiFi環境のPCにソフトフォンをインストールすれば、それで電話の受送話ができるようになって、それはそれで便利になるけど、これでは今ひとつである。せっかくのIP電話なのに…。
そこでIP-PBXを使い、NTTひかり電話を宅外でも利用できるようにする。NTTひかり電話番号のワールドワイド化だ。
PR-400KIにIP-PBXを内線として認識させることで、LAN外でもネット環境さえあれば、世界中どこでもNTTひかり電話番号での受送話が可能になる。おまけに、最大で60の内線を構築できるのだ。
PR-400KI内部のコンフィギュレーションと、IP-PBXのコンフィギュレーションをすべてシンクロさせ、DMZ設定を済ませた。そしてIP-PBXの接続エージェントとして、IP電話機数台と、iPhone5にインストールしているAcrobits Softphoneを内線として収納してみると、すぐに神戸078電話番号がワールドワイド化された!
ネット環境にもよるが、音声も海外経由のITSPと比べるとラグが少なくクリア。気になっていたCallerID(ナンバーディスプレイ)も、受話・送話ともにきちんと通知している。さすがNTTだ!…とはいえ、それもそのはず、いくらIP-PBXにて端末をグローバル化しても、一旦必ず宅内のPR-400KIを経由してコールアウト・コールインするわけだから、最終的にVoIP自体は海外ゲートウェイを経由せず、完全に日本国内で使用しているかたちになるからだ。すなわち、正真正銘な日本国内電話である。こんなことができてしまうIP-PBXは、本当に素晴らしい!
例えば、会社にNTTひかり電話を敷設して、その電話番号を代表番号にすれば、いつでも何処でも会社の代表番号で電話をかけることができる。これはすなわちSOHOのスタイルである。アメリカ・フロリダに住む知人のお友達で、会社代表をされている方は、主要な会議やミーティング以外ほとんど会社へ出勤することなく、自宅オフィスにてお仕事をされている。毎日明け方から起床し、諸々の情報チェックをしてメールなどで指示出しや情報配信を行い、関係各所へとコンタクトする。社内へはIP-PBXの内線電話機能で、そして外部取引先へ電話する際は、IP-PBXのアウトバウンドを使い、会社の電話番号をCaller IDにしてコンタクトするわけだ。昼食を済ませると車でビーチまで行き、ひと泳ぎして、また自宅へ戻って仕事を再開。夕方17時にはヨガのインストラクターが毎日来訪し、家族や来客たちなど、皆で1時間のヨガタイムだ。ヨガのあと夕食を取り、20時を過ぎると就寝されるという。–なんとも優雅で健康的な生活様式だろう!
そんなことを夢見ながら、このシステムを眺めている。
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