現在、ObiHaiプロダクトATAを日本固有のアナログ電話機に対応してもらうべく交渉をしているわけだが、IPPBXが持つ便利な機能を使いこなすには、やはりIP電話機の方が断然向いている。一般的なアナログ電話、特に日本の家庭用電話機はIPPBXの使用においては機能の制限や若干のデメリットのようなものも生じてくる場合がある。
IP電話機の値段も以前に比べると随分と安くなった。1台で複数回線を登録できる電話機が数千円台でも買えるので驚くことがある。それだけ世界的にVoIP, SIPが浸透してきたからだろう。
VoIPという言葉は見聞きしたことある方は多いと思う。実際すでに活用している方も多いだろう。SkypeやLINEはこの部類に当たる。文字通りインターネットにて音声通話をやり取りするということだ。(Voice Over Internet Protocol)
ではSIPは何かというと、通話をやり取りするための細かな取り決めごとのことだ。単純にいえば、たとえばあなたが相手へ電話をかけると、相手の電話が使用中でなければ呼出音が鳴らされ、そしてあなたは受話器からトゥルルーという呼出信号音が聞こえるはずだ。もし相手が他と話し中であれば、話中の相手の電話の受話器からププッププッという断続信号音が鳴らされ、あなたは受話器よりトゥートゥーという話中信号音が聞こえる。こういった電話通信時に必要な諸々の取り決めごとが、SIPである。(Session Initiation Protocol)
上記の2つの方式は、通話をやり取りする上で非常に重要な要素であることは言うまでもない。だがこれだけでは、インターネット内での通話はできるが、電話番号で電話を掛けることはできない。電話番号で通話のやり取りをするには、一旦インターネットの外にある公衆回線電話網へ出なければならないからだ。
(続)
Comment