iPhone用ナビアプリ “GoogleMaps” がアップデートされ、さらに高機能に

googlemaps_icon先週末、GoogleのiPhone用地図アプリケーション “GoogleMaps”のアップデートがあった。

アップデートするたびに便利になっているのはもちろんなのだが、今回のアップデートで装備されたのは、もはやクルマにビルトインのナビゲーションシステムは不要だともいえる、嬉しい機能が備わっている。

「スマホでナビ? 画面小さいから見にくいし、情報量もあてにならないでしょ…」 と、よく言われることがある。だが、私はビルトインナビを使わなくなって5年近く、すべてスマートフォンのナビアプリのみで用件を済ましている。

51VZPJGMW4L8年前、アメリカ国内を毎日クルマで移動する事があった。当初は、地図でいいや、と本屋で現地の地図を買って要所確認しながら移動するつもりにしていたが、初日に泊まったホテルでたまたま見たBestBuy(アメリカの大手家電量販店)のTV-CMで、 “TomTom Go 300” というカーナビが発売されたというのを知り、「カーナビ、やっぱり要るかなぁー」と思って、さっそく翌日購入。3.5インチという小さなモニタだがスピーカ内蔵で、操作性も適度に俊敏なタッチディスプレイで運転中でも操作しやすく、おまけにBluetoothも標準装備。購入した値段は忘れてしまったが、確か$300もしなかったと思う。

tomtom-3このTomTom Go 300の使い勝手が非常によかった 。正直、アメリカ大都市の複雑なインターチェンジや、碁盤目にイエローキャブが飛び交っているマンハッタンのようなところを、地図片手に一人で運転するのははっきり言って不可能だった。なので、アメリカ滞在中に色々TomTomについてリサーチしてみた。すると、TomTomがスマートフォン用に、ナビゲーションアプリをリリースしている事がわかった。当時はiOSもAndroidも存在せず (というか、市場に流通しておらず) 、スマートフォンといえばWindowsMobileかSymbianが主流だっだが、TomTomはそのWindowsMobileスマートフォン用に、ナビゲーションアプリをリリースしていたのだ。私は当時、Symbian (Motorola M1000) を使っていたので、入手を断念せざるを得なかったが、のちにWindows Mobile (HTC Hermes) を入手し、アプリをインストールしてみたが、TomTom Go 300とさほど変わらず、使いやすかった。そこから、「スマートフォンさえあれば、もうビルトインナビは要らないな」という思いになったのである。

そしてその数年後、GoogleがAndroid-OSを搭載した “HTC G1” を発表し、そしてスマートフォン用のアプリとして “Navi” をリリース。無料でスマートフォン用ナビアプリが使えるということに、非常に驚いた。最初はアメリカの地図のナビゲーションのみであったが、やがて日本地図も可能になり、どんどん改良されて、今に至る。

一時期、iPhoneにデフォルトにてインストールされている “Maps” の使えなさが話題になったが、今はそれも大幅に改良されている。だがGoogleMapsの情報量の豊富さには、やはりまだまだ引け目を感じることは否めない。ルート検索時に、有料道路を含む/含まないなどといった、現実的なナビの使徒を考えると、やはりGoogleMapsの方が利用価値の高さを感じる。

今回のアップデートで実装された装備は、目的地までのルートをナビゲーションしている途中で、交通事情などにあわせて時間短縮となるオプションルートを、都度表示してくれるというものだ。

Gmaps_faster

・・・ 「当初のルート選択では左に曲がるルートであったが、直進することで到着時間より1分早くなる」

Gmaps_slower

・・・ 「次の信号機がある交差点を直進であるが、右に曲がることで目的地には2分遅めに到着する」

 

さらに素晴らしいことに、電波が届かない場所でもMap表示を可能にする、Offline maps機能も装備された。
2014-05-17 08.43.19
ネットが可能なところで事前にルートを検索して保存しておくことで、目的地までナビゲートしてくれるという。

このOffline maps機能は、残念ながら日本国内ではまだ使うことができないようだが、おそらくいずれは可能になるだろう。

(現在のiPhone用GoogleMapsの最新Versionは3.0.1)

 

Comment

Copied title and URL