Kevoは、スマートフォンやタブレットのBluetoothと連携して、ドアロックを施錠・解錠する。つまり簡単に言うと、スマートフォンをイモビライザにして、その所有者でないとドアの解錠ができないというしくみだ。
リモコンタイプの電磁ロック錠は、随分以前より市販されているが、結構値段も張るし、当然ながらリモコンを持ち歩く必要があった。なので、結局はリモコンに緊急時用の鍵をつけて持ち歩いているといった使用方法になっているなど、何が便利なのかわからない状態の人もいるようだ。だがこのKevoなら、スマートフォン等のデバイスがあれば、鍵もリモコンも必要なくなる。
問題点は、通信手段のBluetoothが4.0仕様であるという点だ。Bluetooth 4.0は今のところ、iOSデバイス(iPhone 4S以降、iPad 3以降、第5世代iPodTouch)しか対応しておらず、Android 4.3やBlackBerry 10.1のユーザは、代わりに通信用キーホルダを持ち歩く必用がある。AndroidやBlackBerryもいずれBluetooth 4.0を搭載してくるであろうが、今しばらくは便利な使い方はできない状態だ。
価格はUS$219と、決して安いものではないが、スタイルも従来のクラシックな鍵穴のままで、シンプルでスタイリッシュだ。さりげないキーホール周りのLEDのサークルサインも、視覚的にセキュリティ効果を上げるものとして、防犯の役割を果たしている。
最新デジタルデバイスのなか、ホームセキュリティのフィールドでは、このKevoが最も優れた機能を有する商品であるだろう。
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