IP-PBXについて ーPBXとは

日本が今のアメリカのように、SOHOスタイルのビジネスが一般化した世の中になった際に、不可欠なものになるのではないかという便利なものの一つが、IP-PBXである。

PBXってなに?と思われる方は少なくないと思う。一言でいうと「電話交換機」のことだ。いわゆる、内線や外線通話を制御している電話システムのことで、会社などで使っているものと言えば、なんとなく想像つきやすいと思う。

そのPBXであるが、導入にあたっては多額の費用が必要であり、電話機などの機器類も当然ながら特定のメーカーに縛られてしまって柔軟性がなく、移設も増設も変更も業者に委託するしかない(いわゆるメーカーの囲い込み)、ユーザに取って実に不利なものであった。

だが、電話のIP化によって、その様相が一気に変わろうとしている。IP-PBX すなわちIP電話用の構内交換機と言われるものである。

これによって、便利だけど高価で手が出なかったPBXが、中・小規模の会社や商店、ショップ・フランチャイズ店舗オーナー、SOHO(Small Office Home Office)・個人事業者、そして一般家庭でも、気軽に導入が可能になる。

今一度ではあるが、PBXでできることについて箇条書きでまとめてみる。

● 外線受発信
● 内線通話(Extension)
● 転送(Transfer)
● ボイスメール(VM : Voice Mail)
● 自動音声応答システム(IVR : Interactive Voice Response System)
電話をかけた側がガイダンスに従い入力した数字に対して、従来型のコンピューターがキーボードによる入力またマウスクリックに反応するのとほとんど同じ様に応答するもの。
IVRがデータベースコンピュータに接続されていれば、コーラーはデータベースを操作して最新の情報をチェックすることができる。(ex : 銀行残高や全取引履歴について)。
もう1つの役割はコールの誘導(ex : 購入は1を、サービスは2を…など)である。
● スケジュール
● 営業時間など、電話を受けることができる時間設定の設定など。
● 通話記録(Log)
● 電話会議
● 自動着信呼配分システム(ACD : Automatic Call Distribution)

非常に便利で実用的な機能が多い。このような機能のオリジンは、ここ日本で考えられたものであるらしい。やはりというか、さすがである。
(続)

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