Droid Pro(Android Gingerbread)からiPhone 5(iOS6)へ

2013-02-16 11.36.24 私はもともと、キャンディバータイプの物理キーボード付きデバイスが好みで、行き着いたのがこのMotorola Droid Proであった。このデバイス、Android OSで、それなりの高スペック機であったこともあり、今だに根強いファンが多いようだ。プロセッサはTexas Instruments社のOMAP3620(1GHz)、内臓メモリは1.5GB、3.1インチディスプレイにQWERTYキーボードのストレートボディ。いわゆるBlackberryスタイルのAndroid Phoneだ。使い勝手も非常によく、文字入力もしやすくて便利で、ビジネスユースには最適だ。日本でもスマートフォンブームが到来しているのに、どのキャリアもこのタイプを採用しない。おまけにBlackberry社も日本撤退とのこと。・・・残念だ。

ここのところ、長らく使っていたDroid Proの調子が今ひとつの日々が続いていた。パケットトランジションが不安定で、VoIP利用時にエコーが増えてきたり、突然リブートしたり、Wi-FiのスリープポリシをNever Sleepに設定しているにもかかわらず、しばらくするとオフになっていたり。。。そして最近、ネットはできるが電話が掛けられない(もちろん掛かってもこない)という状態に。さすがにこれではマズいということでいうことで、新調することにした。

スマートフォンは元祖SymbianOS時代から使い始め、次は当時画期的であったWindows Mobileで利便性に衝撃を受け大活用した。そうしているうちにApple社がiPhoneを発表。だが3G対応ではなかったため、日本で使えないものであった。そしてその後、にわかに「Googleが”gPhone”をリリースする!?」っていう噂が流れ始めたわけだ。そしてGoogle社がオープンソースのAndroidOSを発表。私はGoogle社のOSS(オープン・ソース・ソフトウェア)の観念が好みであったので、これに飛びついたわけだ。それでしばらくの間Androidを使っていたわけだが、この間に日本でもスマートフォンブームが訪れた。いまだにスマートフォンといえばiPhoneだと思い込んでいる人が少なくないが、それくらい日本でもiPhoneのマーケットが確立されたということだろう。

iPhoneは物理キーボードでもないし、オープン・ソースでもないし、Appleという巨大な自己確立型企業のマーケット観念が、ある意味日本の商行為っぽくて、正直倦厭感をもっていた。だがその一方、ブランド構築手法であったり、プロパゲーション手法には感服する思いもあり、またシンプルかつ機能的なデザインも惹かれていた。iOSというものを一度使って(中味も知って)みたいという思いもあり、現在私が研究しているIP-PBXについても、このモバイル使用環境で実際に検証しておきたかった。

2013-02-16_11-23-19_337 実のところかなり迷ったのだが、この度iOS6搭載のiPhone 5を購入してみた。最終決定打は、LTEであるのとテザリング合法対応であるということだ。
使い始めて5日経つが、予想を大きく上回るほどこれが良い!本当の意味で直観的な操作感は、Androidにはないものだ。今更ながらだが、Apple社のパワーを感じた思いがした。
心配していたのは、GmailやGoogleAppsを融通性であった。やはりGoogle社と不和なことからくるデメリットはあるにはあるが、技術的にとりあえず回避する方法もあるようだし、ナビゲーション・アプリがかなりショボイことを除けば、どれもほぼ問題ない。タッチパネルによるテキスト入力も、iPhoneはリニアで使いやすく、使い始めるとすぐに慣れてしまった。そして便利なのがSiriだ。会話をかなり楽しめる。発表当初、アメリカのある評論家が、「Siriは日本でだけは受け入れられないだろう。なぜなら日本語で『お尻』のことだから」と訳のわからないことを解説してたが、使ってみてiOS6のVoice Recognition機能が非常に優れているということが実感できた。

そしてIP-PBXについても、Acrobits Softphoneにて運用研究しているのだが、これもかなり良い!私のIP-PBXの内線電話の一つとして使っているのだが、LTEということもあり結構使える。会社代表番号に入電されると、事務所電話のみならず、iPhoneもリングされ、どちらか早く受話した方が通話できるわけだ。また、外出先のiPhoneから、外線電話へとコールすることもできるので、電話代も超安価(ないしは無料)に抑えることができる。
さらに、これだけのみならず、このAcrobits Softphoneがすごいのは、GoogleVoiceの設定も行えるのだ。私はGoogleVoiceでイリノイ州の電話番号を取得しているので、アメリカからその番号へかけてきてもらえば、iPhoneがリングするというわけだ。GoogleVoiceは”call US and Canada for free”なので、これでアメリカ・カナダの電話は24時間365日すべて無料でかけ放題だ!!

というわけで、やっとのことでiPhoneビギナーとなった私。食わず嫌いがダメなのは承知であったが、思いのほか甘い蜜が好みだったようだ。
いい意味でAppleに期待を裏切られる思いをした。

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