クラウド型のAsterisk “PBXes” で408 Timeout Error – 解決法

本日、長時間のトラブルに見舞われて、解決策も見当たらず途方に暮れた・・・、久々にインターネット電話のIPPBXについてである。

IPPBXは、電話をインターネット網にて構築し、内線電話化するため、利便性などで圧倒的な融通が効く。さらに、内線化した電話機同士は、インターネット網による通話となるため、通話料は無料である。もちろんこれは、距離など関係ないし、国境も関係ない。文字通り世界中である。この辺りは、SkypeやLINE利用者にとっては理解しやすいことであろう。

大雑把な表現をすると、「家庭のワイヤレス電話機の、『ワイヤレス電波』を『インターネット網』にしたもの」、ということ。

家庭のワイヤレス電話は、親機と子機があり、親機に電話着信があると、[ワイヤレスで通信している] 子機も鳴動する。また、子機から電話を掛けても、実際は [ワイヤレスで通信している] 親機が電話をかけている。・・・ここの、[ワイヤレスで通信している] の部分を、 [インターネットで通信している] に読み替えると、IPPBXになる。

前者のワイヤレス通信だと、親機から遠く離れてしまうと、子機は鳴動しないし、電話をかけることもできない。だが、後者のインターネット通信だと、親機が親機と子機 (IPPBXでは内線機という) がどれだけ離れていても関係ない。また、距離だけではなく、機器自体も特別なものを必要とせず、例えばインターネット接続しているPCやタブレット・スマートフォンでもOKだ。さらに、内線機の台数も複数増やすことができる。

Screen Shot 2014-05-19 at 10.44.42 PMi-p-tel GmbHという、本国がドイツの会社が、”PBXes” という、AsteriskをバックボーンとするクラウドベースIPPBXを提供している。i-p-tel社は、Androidスマートフォンユーザで、SIPアプリを使ったことがある方は既にご存知かもしれない。Sipdroid は、同社が提供する公式アプリである。

前述のとおり、PBXesはクラウドベースのAsteriskサーバだ。アカウントを開設すると、内線が5回線、一回につき最大60分の外線通話、最大2000分の月間通話時間、同時通話回線が2回線が無料で使えるという驚きのサービスだ。2005年からあるクラウドIPPBX提供社で、日本では東京にサーバがあるとされている。

無料にて提供されるサービスで、十分事足りる場合が少なくないが、有料で「SOHOアカント」「プレミアムアカント」「PBXes PRO」というサービスも用意されている。有料とはいえ値段は決して高くはなく、今回詳細は省略するが、機能も充実している。内容や登録方法については、こちらに詳しく述べられている。

私はこのPBXesを有料アカウントにて利用しているが、ここで登録している内線が本日未明より長時間レジストできないという状態に見舞われた。サーバ側からは “408 ERROR” が返えされてきた。タイムアウトエラーである。

・・・本日たまたま来社されたLINUXプロフェッショナルも交えて、方々調べてみた。機器のリブート、登録しているSIPサーバアカウントの数量を削減したり、海外に設置したSIPクライアントに登録して動作確認したり。いずれも ✕ であった。408エラーの本質的原因が、あまりに漠然としていて、サーバ側の回復を待つより仕方ないな、という結論となった。

10時間以上経過し、再度サーバへ接続確認してみるが、まだ408が。。。さすがにこれはおかしい。i-p-tel社へ問い合わせようかと思いながら、“408 – Request Timeout” について調べていたところ、ヒントを発見!

PBXes管理画面メニュより、”Personal Data” を選び、 “Submit & Start” をクリック

何事もなかったのように無事回復。単にこれだけだった。。。
明確な原因は不明だが、Asteriskサーバへのログインがタイムアウトしていたのだろうか。

とにかく、つっかえ棒が取れた気分だ!

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